2012年2月25日土曜日

「母数」を「分母」の意味で使うのはやめろ

追記:「母数とはなにか」を書いた(6/19)


asahi.com(朝日新聞社):朝日新聞×河合塾 共同調査「ひらく 日本の大学」 - 教育 

今春卒業した大学生の就職率について、文部科学省は1日、「就職氷河期」と呼ばれた2000年春を下回り、過去最低の91・0%だったと発表している。文科省の調査は母数を「就職希望者」としているのに対し、今回の調査は卒業生全体を母数に取っている。
http://www.asahi.com/edu/hiraku/article01.html

難しい専門用語の使い方をまちがえることはよくある。これはしようがないと思う。
なるべく専門用語をつかわないようにして説明するとどうしても厳密さが失われる。これもしようがないと思う。
だけど、簡単に言えることをわざわざ難しく言い換えて、しかもまちがってるっていうのはだめだ。これはしようがなくないんだ。


だから「母数」を「分母」の意味で使うのはやめろ!!!!!!


これは「母数」の概念を理解しろとか、「サンプルサイズ」、「標本の大きさ」などの専門用語を使えとかいう主張ではありません。

上の記事を書いた方はおそらく、「母数」という言葉をどこかで見て、「分母」と同じような意味だと解釈したのだろう。だったら「分母」でいいじゃん。「分母」のほうが多くの人に通じるよ、という主張です。


参考文献
呉智英 『封建主義者かく語りき』 史輝出版


呉智英は「すべからく」を「すべて」の意味で使うことを「民主主義に由来する誤り」としてめちゃくちゃ厳しく批判している。こういう揚げ足取り、子どもっぽくて大好き。

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